Amplified Delta Bluezの2nd「Dog Year」製作もぼちぼち佳境にさしかかっている今日この頃。
1st「(Just Like a)Monkey」の録音雑記がまだ終わっていないにも関わらず、一切無視して2ndの裏話にもつれこもうと思います。
・・・というか、前作のギター入れは全てPOD 2.0のライン録音なので自宅にてやったんですが、
それ以上のことは正直あんまし覚えてないんですねこれ。もう書けと言われても書けないって。
同様に、今回の2ndの録音についても、覚えているうちに書いておかないと忘れてしまいそうなので、早めに書いてしまおうという魂胆。
題して"居ぬ「犬」録音の裏話"です。
1stはパート毎完全別録りでしたが、それに対して今回の2ndは、なるべく一発録音で作ろうというコンセプトで作業にかかりました。つまり、
「パツイチってやつだな」(新日本プロレス・矢野通談)。
1stはドラムから
クリックに合わせて録ったので、テンポが恐ろしく正確になってしまい(それはそれでいいんですが)リズム的に重い感じになってしまった・・・という反省がありました。
本来のADBはこんなひきずるようなリズムじゃないぞと。この辺の勢いが作品の出来具合を大きく左右することが分かり、今回は録れるところまで一発で録ろうという話です。
バック録音は、南浦和は
SOUND STUDIO PACKSさんのAスタジオでおこなわれました。練習もいつもここでやらせていただいてますので、変わり映えしません(笑)。
基本的に使用機材は前回録音とほぼ一緒です。
DAWはあいも変わらず同時録音8chのHDD式MTR、
YAMAHA AW16G。私のバンド録音は、ほぼこの機材が全てといっても過言ではありません(苦笑)。
8chの振り分けは、ヴォーカルに1ch、ギターに1ch、ベースに2ch(マイク・ライン)、ドラムに4ch(キック・スネア・トップL/R)という具合。
使用マイクについては、後ほどの記事にてパート別で書いていきたいと思いますので今回は割愛。
今回の録音ではじめて試みたのは、
各プレイヤーがヘッドホンでモニターができるようにしたことです。
上の写真は、
室内の温度を調節するエアーコンディショナーのリモコン・・・のほうぢゃなくて(室内は23度だったんですな:笑)、その隣にあるヘッドフォンアンプの
BEHRINGER HA400 Microamp。
1つの信号を4つに分けて、それぞれの音量を調整できる機器です。今回は、MTRのヘッドホンアウトからこのHA400に音を送り、そこから各人のヘッドホンに音を送るという感じ・・・って、そのまんまですが。特筆すべきは、スタジオの中心にこのヘッドホンアンプを置いて、各人のヘッドホンのケーブルがギリギリでつながってるのが絵的になんともおかしい感じでありました。
ひとりが引っ張ると、もうふたりは引っ張られてしまうというギリギリさの中での戦い(笑)。
それにしてもこのHP400なんですが、
某音家で2500円(笑)でしたが、使用用途には充分でした。安すぎやしないか。
ベリンガーの機材は通すだけで音が細くなる気がしてならなくて、これも往々にしてそんな感じがするんですが、あくまで用途はモニターするのみなのでOKという感じです。
本来プロフェッショナルなレコーディングだと、各人がブースに入って、各々好きなミキシングでモニターをできるような環境なのだと思うんですが、まーまったくそんな環境にはありませんで(笑)。見た目的には最初の写真の通り。普通にスタジオとって、いつもの練習にマイク立ててMTR持ち込んで・・・みたいなノリです。
こういう状況で最も気になる点は、各マイクのかぶりです。
各マイクが、狙ったモノ以外の音を拾ってしまうことで、ミックス時にバランス・音質の調整がしづらくなるわけです。
本来、ドラムの周りにパテーションを立ててなるべく他の楽器の音のまわりこみがなくなるようにしたりするんですが、いやはや、狭い練習スタジオの中でそんなことは一切しませんでした。むしろ、かぶり・まわりこみがいいふうに作用したらラッキーくらいの心持ちでやりました。ええ。
なるべく勢いが録りたいなと。そう思ったわけです。
てな感じで、次回はパートごとに見ていきましょう。